2022年7月5日 19:30
ニュートロ、実況ブーム、アニメの舞台化まで!? 日本エンタメ界の“現在”を読み解く
他にも同じNHKの、ルッキズムを正面から描いた『きれいのくに』、閉塞感に包まれた未来の日本で、17歳にAIを駆使し都市の統治をさせる『17才の帝国』など、今の社会の課題を扱うドラマが話題に。制作側の価値観のアップデートが重要になります」(岡室さん)
児玉さんは、いわゆるジェンダーを反転させた作品の増加に注目している。
「Netflixの『ヒヤマケンタロウの妊娠』は、男性が妊娠したら…を描いた作品。このような、性別を逆転することで気づきを与える作品が、これからもっと作られる気がします」
漫画やアニメ原作の舞台化が次々と。「どう具現化するか」に期待。
今年上半期の演劇界の大ニュースといえば、劇団四季の『バケモノの子』と、橋本環奈さんと上白石萌音さんが主演したことでも話題になった舞台『千と千尋の神隠し』。実は今、日本の漫画やアニメが続々と舞台化されている。
「キャラクターの3次元化を主軸に置いた2.5次元舞台の流れとはまた別に、昨年は『北斗の拳』のミュージカルが上演され、今年は他にも『四月は君の嘘』、また今後は現在アニメも放送中の『SPY×FAMILY』、大ヒット漫画の『キングダム』の舞台も控えています。