2022年7月15日 18:10
石井杏奈が本格的な時代劇に初挑戦。作品に込めた思いから、過去の葛藤まで
少女のような透明感と大人の色気を併せ持ち、たとえセリフを発していなくても、その眼差しや雰囲気に強く惹きつけられてしまう人。それが、俳優の石井杏奈さん。最新映画『破戒』では本格的な時代劇に初挑戦。作品に込めた思いから、過去の葛藤まで、さまざまな思いを伺いました。
――島崎藤村の不朽の名作、『破戒』が60年ぶりに映画化。出演が決まった時のお気持ちは?
これまで時代劇に出演する機会がなかったので、自分がどう表現できるのかという不安や、誰もが知っている名作なので、原作を汚さないように演じられるかなというプレッシャーがありました。でも、それよりも“挑戦したい”という思いのほうが強かったです。
――演じるにあたり、原作小説や過去に2度映画化された映像作品はご覧になりましたか?
いえ、一切見ませんでした。
――それは、あえて?
そうです。基本的にあまり原作は読まないようにしています。もちろん、監督やスタッフさんに、勧められた時は必ず読むのですが、そうでなければ脚本以外はなるべく見ません。原作の本や映像を見てしまうと、それに引っ張られてしまうといいますか、真似しようとしてしまい、自分らしさを出せなくなってしまうんです。