2022年8月4日 19:00
ホルモン・ナヲ「ロックの人って実は真面目 (笑) 。すごく真面目に音楽のことを考えている」
マキシマム ザ ホルモンは、大熱狂と大爆笑をかっさらう、日本を代表するヘヴィが過ぎるライブバンドのひとつだ。ライブを愛し、オーディエンスからも絶大に愛されている。それゆえ、毎年、全国各所からフェス招致のラブコールも後を絶たない。バンドで“ドラムと女声と姉”を担当するナヲさんは、「フェスが、ライブができない」、その現実をどう受け止めたのだろう…。
「感染症が広まって、緊急事態宣言が発令された2020年。はっきり言って、ああこれはもう一生ライブができないのかもしれない、と思いました。今後どう生きていくかみたいな。最初のころにライブハウスでクラスターが起きて、ライブ=悪みたいな風潮ができあがってしまった。
それが本当に辛かった。私、娘が2人いるので普通にママ友とかもいる。そうすると、ライブハウスになんて行かない人はそういう見方しちゃうよなというのも理解できた。『ルール無視でやってるんじゃないの?』『ライブなんかなくても生きていけるし』っていう。だけどその一方で、ライブがないと生きていけない人たちがたくさんいることも私は知っているから。だからそれが苦しかったですね。音楽業界の本当の気持ちをどうにか分かってほしくて」