友情なのか恋なのか…スケバン&天真爛漫すぎる転校生の’80sガールズラブコメディ
ふじちかさんによる、コミック『スケバンと転校生』をご紹介します。
「’80年代が舞台なのですが、この時代のレトロな雰囲気がすごく好きなんです。スマホもないので待ち合わせするのも大変で、思い通りにならなかったりして。いろんな制限があるなかで、ゆっくり距離を縮めていく関係を描きたいなと思いました」
『スケバンと転校生』は、ふじちかさんの商業デビュー作。一匹狼で“億人殺しのアツコ”の異名を持つ、スケバンの南雲あつ子と、天真爛漫すぎて周りから少々浮いている転校生・神崎凛々(りり)。あるとき神崎はあつ子の鍵を拾った代わりに、“くだらない遊び”に付き合ってほしいとお願いする。その内容は、神崎が考えたかわいい言葉を、1日5つまで言ってもらうというもの。「ふわふわ」「もぐもぐ」「あんよ」など紙に書かれた言葉を照れながら口にするあつ子を見て、神崎はたまらない気持ちになり、あつ子のほうも物怖じせず近づいてくる神崎の無邪気さに、今まで経験したことのない感情を抱く。
「なんでこの遊びを思いついたのか、自分でも謎なんですけど(笑)。高校時代って当事者だけが面白いような遊びに真剣になったりしますよね。あの感じを出したかったんです」