『ハケンアニメ!』がWEBTOONに! 制作担当者が“こだわり”を明かす
シナリオには、登場人物のセリフはもちろん、そのときの表情、コマの情景、画角まで細かく盛り込み、物語の設計図を作成。その過程で雲井さんが気づいたのは、ウェブトゥーンと小説の相性の良さだった。
「ウェブトゥーンは私たちが読んできたマンガよりも、主人公のモノローグが多い傾向にあるんです。それは読者とキャラクターの距離を早く縮めるのに効果的だったりするのですが、登場人物の内面を細かく描写する小説は、ウェブトゥーン化にとても向いていると思いました」
スクロールで流れるようにコマが展開するため、映像を見ているような感覚を味わえるのも特徴。全体的に原作に忠実な印象だが、絵だからこそ表現できるニュアンスも。
「香屋子と王子のやり取りで、“ちょっといい雰囲気”を演出しています。仕事場のディテールなどもリアルな描写にこだわっているので、その辺りもぜひ見てほしいですね」
ウェブトゥーン版『ハケンアニメ!』はこちら
原作・辻村深月さんからのコメントも到着!
「また新しい王子や香屋子に会えて、とても嬉しいです。マンガ版の彼らも表情豊かで可愛く素敵。
そして、熱いです!」
『ハケンアニメ!』2012年から2年弱にわたって本誌で連載され、昨年の映画化も話題になった、辻村深月さんの長編小説。