くらし情報『画家ボナールと妻が過ごした波乱の半生…フランス映画界の名優と名匠が挑んだ破天荒な愛』

画家ボナールと妻が過ごした波乱の半生…フランス映画界の名優と名匠が挑んだ破天荒な愛

夏の暑さが落ち着き、心が穏やかになる秋は芸術を満喫するにはぴったりの時期。連載最後のオススメとしてご紹介する1本は、ある芸術家夫婦が歩んだ激動の半生を描き、絵画も映画も堪能できる『画家ボナールピエールとマルト』です。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。

ヴァンサン・マケーニュさん & マルタン・プロヴォ監督

目次

・ヴァンサン・マケーニュさん & マルタン・プロヴォ監督
・まるでボナールの絵を見ているかのような気分になった
・夫婦の姿がとても繊細で感動的に描かれていると感じた
・プロヴォ監督がボナールを具現化してくれた
・実現できなかった日本での撮影をいつかしたい
・一緒に活動している仲間がインスピレーションをくれる
・自分自身の未来と運命を信じて、期待し続けてほしい
・インタビューを終えてみて…。
・絵画のような美しい景色と激しい愛情に引き込まれる
・ストーリー
・釘付けになる予告編はこちら!
・作品情報
画家ボナールと妻が過ごした波乱の半生…フランス映画界の名優と名匠が挑んだ破天荒な愛


【映画、ときどき私】 vol. 654

20世紀絵画の巨匠のひとりであり、印象派に続くナビ派の代表格とされる画家ピエール・ボナールを演じたのはフランス映画界には欠かせない俳優ヴァンサン・マケーニュさん(写真・左)。本作を手掛けたのは、セザール賞で最多7部門に輝いた『セラフィーヌの庭』やカトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロの初共演で話題となった『ルージュの手紙』のマルタン・プロヴォ監督(右)です。

今回は、本作完成までの裏側や撮影秘話、そして日本の観客に伝えたい思いなどについて、おふたりに語っていただきました。

―最初はボナールの妻であるマルトの親族から「マルトの映画を作ってほしい」と監督に連絡があったそうですが、すぐに映画にしたいと思われたのでしょうか。

監督声をかけてくれたのはマルトの姪の娘さんでしたが、画家セラフィーヌ・ルイの生涯を描いた『セラフィーヌの庭』が世界的な大ヒットをしていたときだったので、僕なら自分の大叔母にオマージュを捧げてくれる映画を作ってくれると感じたのだと思います。

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