伊藤万理華「昔の私を知る方が『チャチャ』を観てくれたら懐かしい瞬間があると思います」
最新映画で自由奔放な女の子を演じる伊藤万理華さん。愛くるしくも刺激的な存在感で多くの人を惹きつける彼女自身が惹かれること、心動いたときにしていること。
惹かれたら私から動く。だって人生には時間がないから。
気づけば姿を目で追っている、その仕草や発言の一つひとつが気になる。周りの心をかき乱す(?)奔放な女の子の物語『チャチャ』。そのタイトルロールを演じるのが伊藤万理華さんだ。
「うーん…、チャチャはこれまでで一番、掴むのが難しかった役かもしれません。
酒井麻衣監督の中にあるチャチャ像を想像しながら演じてみると『そんなに作り込まないで、伊藤さんのままで』とご指導いただくことも。作品を経験していくごとに自分の演技の癖や見せ方ができてきていた時期だったので少し戸惑いましたが、その経験を一度リセットして挑むことができたと思います」
乃木坂46卒業から6年。俳優として積み上げてきたものを崩した先に見つけ出したのは、懐かしい自分自身。相手を見上げる澄んだまなざし、あどけない声、柔らかな笑顔。ふわりふわりとこの世を泳ぐチャチャの姿を見ると、アイドル時代の伊藤さんを知っている人ならきっと「懐かしい」