2019年1月4日 18:10
人間関係がトゲトゲしない!大人のコミュニケーション術のための一冊
朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『昭和式もめない会話帖』。
人間関係を円滑にしてくれる、ちょっと古風な「昭和ことば」を集めた本。小津安二郎や溝口健二など日本映画の名フレーズから紹介します。

『昭和式もめない会話帖』
著者:大平一枝
出版社:中央公論新社
「お元気が過ぎましたのね」このことばは、飲みすぎたりやんちゃをした人に。下世話な話をし始めた人には、「物事をむき出しにしてはいけません」。こんなさりげないことばなら、きっと相手に恥をかかせることがない。遠回しでやわらかなフレーズには、相手への思いやりと気づかいが隠されています。
私が気に入っているのは、めんどうなもめ事や噂話に巻き込まれそうになった時に使うこのセリフ。「あの、わたくしちょっと煮物しておりますので……」(『流れる』成瀬巳喜男)
ぜひ言ってみたいです。やんわりとした言い回しを使えば、人間関係もトゲトゲしない。心憎いフレーズから昭和の人づきあいの流儀が見えてきます。
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