くらし情報『お互いの名前も過去も知らない。離島で共同生活を送る女性たちの物語』

2019年4月12日 17:30

お互いの名前も過去も知らない。離島で共同生活を送る女性たちの物語

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『彼女たちが眠る家』。

人気作家・原田ひ香がネット社会で傷ついた過去をもつ女性たちを題材に描く、心に迫る一冊です。『虫たちの家』を改題した作品です。

お互いの名前も過去も知らない。離島で共同生活を送る女性たちの物語

『彼女たちが眠る家』
著者:原田ひ香
出版社:光文社

ある共通の過去から逃れ、九州の離島でひっそりと共同生活をする女性たち。彼女たちの居場所はグループホーム「虫たちの家」。お互いを昆虫の名前で呼び合い、厳しい掟に縛られて生きています。「テントウムシ」と呼ばれる主人公も、つらい過去から逃れてきたひとりです。

この家では本当の名前を名乗ることはない。お互いの過去を想像することも禁止されています。その理由は、誰かに本名を知られると「検索」されるかもしれないから。「ここで生きていくしかない。他にどこにも居場所はない」彼女たちにとって、グループホームが心の拠り所、島の暮らしが人生のすべてなのです。だから、あえてメンバーの名前も過去も知らないほうがいい。インターネットにさらされすべてを失った女性が、島で一緒に暮らしながら自分を取り戻していこうとしています。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
子どもの教育アンケート
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
ピックアップ
上へ戻る

Copyright © 1997-2019 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.