くらし情報『かわいい家政婦さんが欺瞞を暴く!筒井康隆の傑作小説『家族八景』』

2019年9月7日 18:15

かわいい家政婦さんが欺瞞を暴く!筒井康隆の傑作小説『家族八景』

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『家族八景』。

人の心をとことん覗いてみたい。そんな欲望に応えてくれるのがこの小説。他人の心の内を読み取ることのできるヒロインが登場する、筒井康隆の傑作です。

かわいい家政婦さんが欺瞞を暴く!筒井康隆の傑作小説『家族八景』

『家族八景』
著者:筒井康隆
出版社:新潮社

十八歳の火田七瀬は生まれながらの精神感応能力者(テレパス)。他人の心を読みとる能力が備わっています。

住み込みのお手伝いさんとしてさまざまな家庭で働きながら、七瀬は住人の心をそっと覗いてみるのです。人の意識を感知するために「掛け金をはずす」と、相手の思考がどんどん流れ込んでくる。家族の心の裏側が浮かび上がってきます。

ホームドラマのように明るい会話を続ける夫婦や子どもたち。うわべは幸せな家庭に見えるのに、七瀬が読みとる家族の声は、欲望や嫉妬、軽蔑や憎しみにあふれていて——。

「もっと、おつゆを召し上がる」(殺してやりたいわ)「うん、貰おう」(なんだ。その声色は)「ナナちゃん。おつゆ、もう一度温めてきてね」

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