くらし情報『自分の本当の居場所をさがす、女性たちのストーリー『スナック墓場』』

2019年11月27日 18:00

自分の本当の居場所をさがす、女性たちのストーリー『スナック墓場』

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『スナック墓場』。

注目の作家・嶋津輝のデビュー短篇集。商店街やスナック、倉庫などを舞台にした物語7篇。人と人とのつながりが心に残る一冊です。

自分の本当の居場所をさがす、女性たちのストーリー『スナック墓場』

『スナック墓場』
著者:嶋津輝
出版社:文藝春秋

亜耶と霧子は今日も倉庫内のラインに並んで黙々と作業をする。シャンプーの試供品を詰める日もあれば、ボディーソープと石鹸を箱詰めする日もある。日雇いのアルバイトとして働く女性同士の心を機微を描く「ラインのふたり」。

初めて出会った日から、タイプの違うふたりはなんとなく馬が合う。お弁当を持参する霧子は、デザートを二人前、亜耶の分も用意していく。通勤の行き帰り、亜耶は霧子を自分の車に乗せてくれるけれど、家の前までは行き来しないのが暗黙のルール。たまに食事を一緒にしても、お互い深く立ち入りはしない。

表題作の「スナック墓場」では、かつてスナックで働いていた女性たちが、競馬場で同窓会をする。主人公の克子はスナックでの日々を想う。

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