くらし情報『日常の風景に心打たれて。武田百合子『富士日記』の魅力を伝える一冊』

2020年7月26日 18:00

日常の風景に心打たれて。武田百合子『富士日記』の魅力を伝える一冊

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『富士日記を読む』。

長年にわたって読み継がれる武田百合子の『富士日記』。本書は、作品に寄せたエッセイや書評から『富士日記』の魅力を伝える一冊です。富士山麓での貴重な写真も収録しています。

日常の風景に心打たれて。武田百合子『富士日記』の魅力を伝える一冊

『富士日記を読む』
編集:中央公論新社
出版社:中央公論新社

『富士日記』には、夫・武田泰淳と過ごした富士山麓での暮らしがつづられている。武田百合子は十三年にわたって、毎日の天気や献立、山荘での出来事や買い物の値段などを克明に記録した。

「河口湖へ買出し。ガソリンを入れる。水まきホース、和菓子(大福)、水蜜、スイカなど。花子、氷レモンを飲む。河口湖通りは人と車で一杯。駅も登山のゆきかえりの列で一杯。店やも、ラーメン、氷水、弁当を食べる人、休む人で一杯。管理所で米を買う。高いみたい」(『富士日記』(上)より)

これは、日記をつけ始めた最初の年の夏、昭和三十九年七月二十六日につづられたもの。たった数行の記録から生活の匂いが伝わってきます。

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