2016年10月14日 03:16
生きていく上で重要な“裸の贅沢”をストリートの人々へ伝えた男。
(Photo by PEXELS)
アメリカは、セントルイス。
今し方到着した大型トラックの後方に、ホームレスの人たちが次から次へと集まってきては列を成す。
その数、ざっと50名はいるだろうか。
地元NPO団体によるご飯の炊き出しサービスか。
だが、待てども待てども炊きたてご飯の美味しそうな匂いがしてこない。
変わりに鼻を刺激したのは…優しい石鹸の香り?
移動式シャワー、はじまる
(Photo by CITYLAB)
大型トラックの正体は、移動式のシャワールーム。
毎週月曜日と木曜日に地元のホームレスの人たちに無償でシャワーの利用を提供している。
行政やNPOの福祉活動の一環ではない。
ジェイク・オースティンという一人の男性によって考案されたプロジェクトだ。
トラックの荷台には、石鹸を握りしめた拳の絵。
その周りには「Shower to the people!(人々にシャワーを!)」の文字が踊る。
中を覗けば、意外にも広々とした空間に居心地の良ささえ覚える。