くらし情報『「私は“即興の魔力”に取り憑かれた」。社会的弱者が分断された日本を音楽で変える「即興楽団UDje( )」を率いるナカガワ エリ【後編】』

2017年2月17日 08:56

「私は“即興の魔力”に取り憑かれた」。社会的弱者が分断された日本を音楽で変える「即興楽団UDje( )」を率いるナカガワ エリ【後編】

目次

・うじゃが訴える、障害者とその家族を取り巻く社会問題
・弟が与えてくれた彼女の生きる道
・大阪で救護施設のステージ近日公開
(参加型ステージ_難波屋/大阪Photo by江里口暁子)

(参加型ステージ_難波屋/大阪Photo by江里口暁子)

シングルマザー、重度の障害を持つ弟。母親と弟の間で揺れ動く思春期を過ごしたナカガワ エリさん。生き辛さを感じていた彼女が偶然始めたアフリカの太鼓「ジャンベ」。人生に失望していた彼女は、そこから少しずつ即興で音と声を使ったワークショップを行い、自分の中に変化を感じるようになる。「即興楽団UDje( )」(うじゃ、以下うじゃと記す)の始まりだ。自分救済から弱者救済に繋がる彼女の活動が起こすストーリーの前編はこちら

うじゃが訴える、障害者とその家族を取り巻く社会問題

エリさんの3つ年下の弟は、視覚障害、知的障害、癲癇、強い自閉症といくつもの障害を併せ持っている。幼い頃から彼女は弟と彼の同級生と関わる中で、言語のみに頼らないコミュニケーションになじんでいったという。それが今のうじゃの原点となった。
言葉じゃないんです。言葉でやっちゃうと伝わらないことが多い。純粋に体同士とか声とか太鼓の方がわかりやすい場合があるし、満たされることも多い。それって障害者だけのことじゃなくて、大人も頭で考えて、しゃべって、コミュニケーションして繋がったように錯覚しているけど、実は表面的なつながりでしかないんですよ。

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