2017年5月31日 14:22
フランスではもはや普通。「結婚」以外で好きな人と一緒になれる “ゆるいパートナー制度”。
日本では、パートナーと一緒になるためには、法的な枠組みでは「婚姻法」つまり「結婚」という選択肢ひとつしかない。「事実婚」なるものはあるものの、法的には保護されない。 しかし、フランスでは結婚とは違うパートナーとの契約方法があるというのだ。
結婚よりも“ゆるい”関係、フランスのPACSとは
Photo by Anthony DELANOIX
PACSとは連帯市民協約のことで、1999年に同性カップルの権利を法的に守るためにできた制度。つまり「カップルが共同生活を送る旨の契約」で、日本で言う事実婚に近い、もしくは同棲を法的に手続きするというもの。 法的に手続きをおこなうと、「民法」「労働法」「税法」「社会保障法」において、待遇やメリットがある。結婚をしても同じだけ、もしくはそれ以上の待遇が受けられるのだから結婚でいいのではと思うかもしれないが、結婚とPACSには大きな違いがある。 まず結婚なら離婚の際に裁判所の介入が必要なのだが、PACSは書面手続きのみで解約が行える。
また、双方揃っての手続きがなくても、PACSは一方の手続きで解約を行えるため、結婚するよりも簡単に別れられるのだ。
それでも結婚のように受けられる待遇
Photo by Brooke Cagle
PACSのメリットはもちろん別れる時のことだけではない。