男女平等が世界最低レベルのサウジよりも女性議員が少ない国、日本。
では、クオータ制関連法案の成立が見送られた。このような状況を踏まえて、民進党は2017年6月20日、「FOR NEXT:すべては次世代のために」というキャンペーンの特設サイトをオープン。同サイトでは、クオータ制の紹介のほか、2020年をめどに、女性国会議員を30%まで伸ばすことを目指すクオータ制導入の推進を改めて表明した。(参照元:FOR NEXT) なお30%という数字は、「クリティカル・マス(決定的女性議員比率)」と呼ばれ、政治的少数派である女性が影響力を保つために必要なおおよその数値とされる。
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とはいえ、クオータ制は、性的マイノリティや男性でも女性でもない「第3の性」とされる人たちを排除してしまうかもしれない。上智大学の三浦まり教授は、「男性か女性かは、性的自認によって区別される。そのうえで、クオータの配分率を4割程度に抑え、『第3の性』とされる人たちが代表されるようにする案もある」と述べる。(参照元:47NEWS) さらに、スコットランドのクオータ推進については、その波及効果として、女性だけではなく、性的マイノリティやエスニック・マイノリティの政治代表を増加させた可能性が注目されているのだ。