くらし情報『#003「『犯人は発達障害』という報道は遺憾」。発達障害の人を支援するダンサーが話す、日本社会のいきすぎた理想 |車椅子ジャーナリスト徳永啓太の「kakeru」』

2018年7月11日 08:44

#003「『犯人は発達障害』という報道は遺憾」。発達障害の人を支援するダンサーが話す、日本社会のいきすぎた理想 |車椅子ジャーナリスト徳永啓太の「kakeru」

少なくとも私が見てきたなかで発達に障害があるからといって殺人を犯すというのはありえません。以前は児童に限らず成人の方もサポートしていましたが、考えにくいです。そもそも前提として計画的に殺人を犯すという発想は私たちもしませんよね、それに発達に障害がある方は自ら計画的に何かをする行為が苦手な傾向にあるからです。もちろん私が知らないだけでなかには犯罪に興味を持ってしまう方もいるかもしれません。そのような偏った思想を持つ人は一般と同じで少数だと考えます。なので発達に障害があるからといって犯罪を犯すというイメージに直結するのはとても偏ったとらえ方で残念に思います。

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社会の「人間」に対する許容範囲が狭いことが生きづらさを生み出している

笹本:「同じでなければいけない」という風潮は一般社会だけでなく、ヘルパーや就労支援など発達に障害がある方を支援をする現場でも感じることがあり、とても疑問に思っています。 例えば食事中は絶対に背筋をピンと伸ばさないといけないとか、日常生活の場でシャツは絶対ズボンの中にいれなきゃいけないとか。
音楽イベントに来てるのに歌ったり踊ったりしたらヘルパーに注意されるとか。作業所で休み時間でも同僚に手を振ったら怒られるとか。

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