くらし情報『知ってるといえるほどは知らない町の物語【女の本棚】』

2016年4月12日 18:45

知ってるといえるほどは知らない町の物語【女の本棚】

目次

・この町はどこかにある町
・つむじ風が吹いたら
知ってるといえるほどは知らない町の物語【女の本棚】


小説には、もしかしたら二通りあるのかもしれません。
それは、先の展開をどんどん読み進めていくタイプと、言葉の一つ一つを噛みしめながら行間まで味わうタイプです。
この「つむじ風食堂の夜」は、後者です。

全8編の短編は、1日1編でも読むのがもったいないくらいです。もし、一気読みをするとしたら休日をまるまる1日使いたいです。たとえば、午前中はリビングで、ランチをすませたら午後は公園のベンチに座ります。夕方になったら、カフェのざわめきの中で物語の静けさとのギャップを楽しみながら読みます。

読み終えた後に残るのは、何か透明なものでしょうか。

この町はどこかにある町

物語の舞台は、とある町の食堂です。
世界がしんと静まり返った夜の中に、オアシスのように今日の目標のように、食堂が存在しています。

いちおう、あるじの心意気は、若いときに修行をした「パリの裏町のビストロ」の再現で、なるほど確かに、パリ帰りの心意気が、そこいらの安食堂と一線を画するものにはしていた。

「つむじ風食堂の夜」13ページより引用

リーズナブルな価格なのに、家庭料理ではちょっと出せない味、ということでしょうか。
この食堂があるおかげで、主人公は毎日おいしい夕食を食べることができて、常連さんたちとおしゃべりができるのです。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
YouTube
YouTube
ピックアップ
上へ戻る

Copyright © 1997-2020 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.