2016年11月29日 17:45
童話がリアルに。どこか懐かしいベルギー・アルデンヌのお城たち
大人の女となったいまでも、「お城」という言葉には、どこか心をワクワクさせるエッセンスが入っているような気がします。子どものころ夢中になった童話の世界を彷彿させるせいでしょうか。
実際、ヨーロッパ旅行で外せないもののひとつが、お城の観光でしょう。ヨーロッパの城というと、ドイツ・ロマンチック街道のノイシュヴァンシュタイン城とか、フランス・ロワール川渓谷に立ち並ぶ古城が有名です。けれども、以前も書いたように、ベルギー南東部アルデンヌにも、多くの城が点在します。
アルデンヌは、森林や渓谷など自然の美しさで知られる地方です。王国であるベルギーでは、いまも貴族の称号が残っており、城も私有のものが多いようですが、外から見るだけでも素敵なものや、博物館のように見学可能な場所もあります。
ムーズ川の朝もやに霞むフレイル城
たとえば、ムーズ川(マース川)沿いに建つFreÿr(フレイル)城は、ボーフォール・スポンタン公爵が避暑のために建てたルネサンス様式の屋敷です。

ルネサンス様式の城
私が訪ねた晩秋の朝は、ムーズ川から朝もやが立ち上っていました。うしろに佇むフレイル城はぼんやり霞んでしか見えず、まるで、モノクロのような不思議な風景を見ることができました。
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