2017年6月22日 18:45
写真家・荒木経惟が切り取る、死と生、そして愛の物語
「アタシはもう、棺桶に片足を突っ込んでるの。あの世で自分が撮る写真はどのようなものになるのか、探ろうとしているわけなの」
昨年パリでおこなわれた個展「ARAKI」で、アラーキーこと写真家・荒木経惟がつづった言葉です。
大病を経て濃密にした"死"への意識、そして自身が振り返る50年の写真家人生とは......。氏の思いが垣間見られる展覧会「東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館」が、2017年6月22日(木)よりシャネル・ネクサス・ホール(銀座)で開催されます。
写真に殉じて生きる荒木経惟の境地が集約

Nobuyoshi Araki, Tombeau Tokyo, 2016, gelatin silver print © Nobuyoshi Araki Courtesy of Taka Ishii Gallery
この写真展には、70代後半を迎えてもなお、写真に殉じて生きる荒木経惟の現在の境地が集約。昨年パリでおこなわれた個展「ARAKI」のために撮りおろした「東京墓情」と、本展のために撮影した新作が出展されます。村上春樹氏のポートレートもその一枚。
また、彼がパリのギメ東洋美術館所蔵の写真コレクションよりセレクトした幕末・明治期の作品も飾られます。
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