くらし情報『わたしらしい起業のかたち Vol.23 和菓子ライター せせなおこさん』

わたしらしい起業のかたち Vol.23 和菓子ライター せせなおこさん

2018年4月6日 00:00
 

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編集者/ライターの池田園子が、週末起業家や個人事業主、経営者など、さまざまなスタイルで起業している女性にインタビューする連載です。

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皆さんは和菓子、好きですか?筆者は好きです。フォルムがかわいらしかったり、細かい技術に圧倒されたり、栄養価の高い日本古来の食材を使っていたり……みどころが多いお菓子だと思うんですよね。

全国のおいしい和菓子を集めた情報サイト「せせ日和」には、そんな和菓子たちへの愛が詰まっています。運営者は和菓子ライターのせせなおこさん。和菓子屋さんを2社経験し、2018年1月に独立。
和菓子ライターとして、和菓子や和菓子職人さんに取材・執筆したり、寄稿したりする活動のほか、和菓子屋さんとの商品・イベント企画など、和菓子に関して幅広い領域で活躍しています。

「日本の四季や伝統、文化、地域性――これらが小さなお菓子にギュッと詰まっているのが、和菓子の最大の魅力だと思っています。小さいときから旅行が大好きで、今まで日本各地のいろんなところに行きました。その土地の歴史や文化、食べ物を知る度に驚いたり、日本の良さを感じたり、自分とは違う文化への興味が生まれたり、たくさん心を動かされてきました。
この魅力を国内外問わず、そして次の世代へ伝えていけるのが、和菓子の役目ではないかなと思っています」

せせさんは和菓子の魅力をこう語ります。和菓子を取材するようになってからは、製造現場に触れる機会も増え、一瞬でなくなるお菓子に熱い思いを込める職人さん一人ひとりに魅力を感じ、それも文章や写真を通して伝えていきたいそう。そんなせせさんの起業ストーリーをお届けします。

いつだって和菓子がそばにある生活



Q. まず和菓子にはまったきっかけは何だったんですか?A. 好きな食べ物を聞かれると「大福とだんご」と答えるくらい、物心ついた頃から和菓子が好きでした。改めて何がはまるきっかけだったのか考えてみると、鏡開きやお彼岸など日本の伝統行事に家族とおはぎやぜんざいを作っていて、日常的に和菓子を食べていたことも大きいかもしれません。
大好きな和菓子屋さんに行ったときに、店主のおじいちゃんが「あと1年続くかわからない」とおっしゃっていたのを聞いて、とても悲しい気持ちになったことがあります。私がお店を継ぐことでそのお店を守ることはできても、このままでは日本全国で和菓子屋さんが減っていく。そんな危機感を覚え、同世代に和菓子の良さを伝えていけたらいいなと思い、活動を始めました。

和菓子を中心に、みんなで作っていきたいサイト

Q. 「せせ日和」オープンにいたるまでの流れを教えてください。A. 以前から、和菓子に特化したサイトをするつもりでブログは開設していたものの、「せせ日和」とは別の名前でほとんど書いていない状態だったんです。本腰を入れてやろうとなってからが大変でした。
Webの知識がないので、周りの方にサイト名を考えていただいたり、友達に「こういうコンテンツがいいんじゃない?」とか、いろんなアイディアをいただきながら、一つずつコンテンツを増やして、ようやく今のかたちになりました。ちなみにサイト名が「せせ日和」になったのは2017年2月です。けっこう最近ですね(笑)。
「せせ日和」は私ひとりで作ったというよりも、本当にいろんな方々のおかげで運営できているなぁと思っています。現在はお坊さんや日本茶インストラクターなど、和菓子との関わりが深い方にも記事を書いていただいているんですよ。

和菓子職人さんと食べる人との橋渡し役になりたい



Q. 「せせ日和」って、和菓子へのあたたかい眼差しと愛情があふれているんですよね。そのエピソードを聞いて「だからかぁ」と納得できました。A. ありがとうございます。同世代の人たちに和菓子に少しでも触れてほしいので、和菓子の敷居をいい意味で下げて「和菓子は気軽に食べていい食べ物なんだよ」と伝えたいんですよね。さらに、和菓子にもいろんな表情があって、切り方や角度によってガラッと“別人”になる。和菓子ってかわいいんだよ!っていうことも知ってほしいなと思います。

――そのあたり、すごく伝わってきますよ。取材~執筆を通じて心がけているのはどんなことですか?

技術や想い、原材料へのこだわり……職人さんに取材すると、尊敬することばかりです。ただ、職人さんたち自身は“当たり前”としてやっていることなので、ご自身の仕事の素晴らしさに気づいていないことが多いんですよね。
多くの人に和菓子の魅力を伝えることはもちろんですが、職人さんにご自身のすごさに気づいてもらい、自信を持っていただけるような、もっとがんばろうと思っていただけるような記事にすることも目指しています。職人さんが自ら発信することはなかなか難しいと思うので、私が代わりに発信することで、職人さんと食べる人とをつなぐ役目ができたらいいなと思っています。

「自ら動き、感じること」を大事に

Q. 和菓子にまつわる寄稿も多いです。「好き」を仕事にし、さらに活動の幅を広げるためにしているのはどんなことですか?A. ありきたりかもしれませんが、人とのつながりが本当に大事だなと思っています。「この人素敵だな」「会いたいな」と思った方には、すぐに連絡を取って会いにいきます。そのご縁がお仕事につながることが多いです。
和菓子屋さんも、お声がけいただいたお店のものはまず食べ、そしてお店に伺うようにしています。SNSがあるからいろんな方とつながれる。だからこそ、実際にお会いすることやお店に足を運ぶことを大事にしていますね。

和菓子の持つ可能性をもっと広げたい



Q. 今後目指していることは何ですか?A. 今魅力を感じているのは各地の郷土菓子。例えば、福井の冬の水羊羹、金沢の氷室饅頭など、その地域のその時期にしか食べられない、歴史ある和菓子は日本各地にたくさんあります。そういった和菓子を通じて、まだまだ知らない日本文化を感じたいです。
あとは和菓子といろんなものをコラボさせていけたらいいなと思っています。和菓子に合う器を探す街歩きや、和菓子に合うお酒のイベントなど、和菓子の可能性がどんどん広がるイベントをやってみたいですね。
今後も全体の活動を通して、和菓子という漢字の通り、“和むお菓子”として、暮らしの中に和菓子を取り入れたり、和菓子を通じて想いがつながる場や時間を作っていったりできればと思っています。

まとめ

好きなものを素直に好きだと言い、地道に伝える活動をするなかで、「和菓子ライター」というひとつの新たな仕事を生み出し、さらにその活動を上下左右、あらゆる方向へ拡大していっているせせさん。その在り方からは、「好きなこと」は「好きな仕事」に変えられる――そんな発見をいただけたような気がします。



▽ せせなおこさん

1994年生まれ、福岡県出身。あんこが大好きな和菓子女子。和菓子メディア「せせ日和」運営。2018年1月からフリーランス。和菓子を通じて日本の魅力を伝えたい。おいしい和菓子のためならどこでも行っちゃう和菓子ライター。

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