2011年4月26日 15:46
小池栄子インタビュー 主人公の傍で感じた強き心「愛情によって人は救われる」
(Photo:cinemacafe.net)
“母”を描いた映画は数えきれないほど多くある。だが角田光代のベストセラーを映画化した『八日目の蝉』では“母親ではない者”、“母になれなかった者”の視点から「母とは?母性とは何か?」を問いかける。全ての女性に生みの親は存在するが、彼女たちはどのようにして母になるのか?そこにはどんな“資格”が必要なのか――?主要キャストのひとり、小池栄子が演じた千草はこの物語において、心に傷を負い、いまなお闇の中に生きる“当事者”であると同時に“傍観者”として主人公・恵理菜(井上真央)の旅路を見守る存在。小池さん自身は、この旅の中にどのような答えを見出したのか?
「母と娘なのに“女同士”って言葉が浮かんでくる」
不倫相手の娘を誘拐し、逃亡生活を送りながら我が子として育てる希和子(永作博美)。4年ののち、彼女は逮捕され娘は実の親の元に帰されるが、4年という歳月に隔てられた実の親子の距離が埋まることはなかった。やがて成長した彼女もまた妻子ある男性を愛し、子供を身ごもる。
「愛の力のすごさ――」。小池さんはこの物語をそんな言葉で表現する。
シンプルだが、そこに彼女の様々な思い…正解の見つからない答えがある。