2011年7月1日 19:10
松雪泰子インタビュー 仕事も作品も子育ても、想いを込めて
普段リアクションを声に出すことはあまりないので、最初は苦労していました」。
幼い男の子のキャラクターという、実写ではなかなか演じる機会がない役柄というのも声優の醍醐味だ。ココリンを演じるにあたっては「元気に、無邪気に、楽しく」を意識し、「みんなに褒められたくて得意気になっていろいろなことに挑戦する姿とか、何に対しても新鮮な反応を持っていることとか、本当にかわいいんですよ!」。すっかりココリンに心うばわれたようで、語るまなざしが何とも優しい。
かわいらしいキャラクターももちろん魅力的だが、毎回、人間の本質に迫ったテーマを掲げているアニメーションであることも、アンパンマンが愛されつづけている理由のひとつ。今回のテーマは、食べること。ストーリーを楽しみながら“食”について深く考えさせられたと語る。
「これだけ豊かな環境で暮らしていると、便利なことが当たり前になっていますよね。
でも、マヒしてはいけないと思うんです。食べ物に関して言えば、大地があって、光(太陽)があって、水があって、人の手が加わって、やがて恵み(食物)となるわけですから。食物がどうやってできるのかを知ることで、環境や食べ物に感謝の気持ちを持てると思うんです。