2012年2月4日 12:38
高良健吾×沖田修一監督インタビュー コメディから解き明かす24歳の魅力と素顔
にさかのぼる。当時から現在に至るまで、監督の脳裏に強く残っているのは、現場で悩み続ける高良さんの姿だという。
「演じることに悩んで、自問自答しているのを肌で感じることが何度もあったんですが、そういう俳優さんとやるのは楽しいです。高良くんは『どうしたらいいんだろう?』って悩みながらやってる。そこが魅力的ですね」。
「青梅街道精進旅行」の撮影時、高良さんは20歳になったばかり。「ちょうど『蛇にピアス』が終わったばかりだったんですが、あの頃は悩んで悩んで…そこから先になかなか進めなかった」とふり返る。
「いまはそれが、精一杯やってるからなんだと思えるんですけどね。
そんな中で沖田組は、『どんなに悩んでも自分以上のものを見せることはできない』と感じさせてくれる現場なんです。俳優って、どの作品でもみんな不安だと思うんです。ただ沖田監督の現場ではみんなが安心して不安でいられる気がします。立ち止まり、自分のポジションを確かめられる。迷ったり悩むことがネガティブなことに思えて、『それでも、前に進まなきゃ』と行くものだけど、沖田監督はそこで一緒に立ち止まってくれる。だから自分を隠さないでいられるんです」。