2012年8月6日 13:00
『かぞくのくに』ヤン・ヨンヒ監督、“分身”安藤サクラに目を細める
(井浦さん)。撮影初日は、2人が演じる兄妹の距離感が上手く掴めなかったと言い、ヨンヒ監督は「2週間の撮影は模索、模索の連続だった」とふり返った。
それでも「サクラちゃんが『リエはずっとお兄ちゃんを見ていれば、いいんですよね』って言ってくれて、私自身も『そういう映画だよな』と思えるようになった」とヨンヒ監督。実際の演出も「のびのび演じてほしかったので、具体的な動きやしゃべり方の指示はせず、たくさん私の思い出話をしました。2人もそこからエキスを吸い取ってくれて、本当の兄妹になってくれた」とあくまで自然体だったのだとか。
「決して規模の大きな作品ではないが、スタッフやキャスト、そして宣伝スタッフのみなさんなど初日を迎えるまでにたくさんの人たちの苦労があった。本当に頭が下がる思い」と思わず涙ぐむヨンヒ監督。それだけに「物語の背景にある問題を“分かる”に越したことはないですが、これは授業ではなくあくまで映画。
だから、登場人物たちの怒りや悔しさといったものを“感じて”もらえれば」と挨拶にも熱がこもっていた。
『かぞくのくに』は全国にて公開中。
■関連作品:
かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開
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