2014年3月4日 21:38
現役“童貞・高校生”監督が描く奇妙なエロス…ゆうばり映画祭でセンセーション!
(Photo:cinemacafe.net)
盛況のうちに幕を閉じた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」において、各賞を受賞したコンペ出品作品と並び、センセーションを巻き起こしたのがフォアキャスト部門で上映された『瘡蓋譚 -カサブタタン-』。監督の上野遼平はなんと、現役の“高校生”である。
『瘡蓋譚』は39分のショートフィルム。妻の傷口にできたカサブタをある夜、夫は妻が寝ている間に衝動的にはがして食べてしまう。夫は罪悪感を感じつつも妻のカサブタを食べ続け、やがて妻もそれに気づくが、彼女は夫の期待に応えることに快楽を覚え始めるという、シュールかつエロティックな世界が展開する。
上野監督は1996年生まれの現役高校生。奈良在住で、同じく奈良を拠点に世界的な活躍を見せる河瀬直美監督(『萌の朱雀』『殯の森』)のワークショップで学び、本作も河瀬監督のプロデュースで完成した。
本作について、上野監督は「高1のときに(脚本を)書いて、高2で撮影した」と明かすが、その世界観はとても高校生のものとは思えず、早熟の才気を感じさせる。
自ら“童貞”であることを公言しているが、劇中では夫婦のセックスシーンや、主演の花岡芙喜子が演じる妻がヌードで屋外で踊りを舞うシーンも。