2014年3月20日 21:11
【インタビュー】宮崎あおい 編み物のように「いま」を紡ぐひと
を演じた。
榛名の妊娠が分かったところで終わりを告げた前作に続く本作。榛名は「家庭か?それとも仕事か?」という正解のない問いに直面する一止、そしてお腹の中の新たな命と共に優しく、強く歩みを進めていく。
冒頭でも書いたように、役作りをしなかったのは本作でも同じ。とはいえ、この榛名というキャラクターは、宮崎さんにとって普段と少しだけ異なる、特別なプロセスを経て生み出された役柄と言える。
「前作の撮影前、決定稿をいただいた段階で、深川(栄洋)監督とじっくりとハルさんについて話す機会をいただいたんです。最初の準備稿のハルさんがすごく好きだったんですが、さらに掘り下げていただいた結果、決定稿で逆に自分の中で疑問に感じる部分が出てきたんです。それを深川監督にぶつけたんですが、(そのようなことは)私にとっては初めての経験で、すごく緊張もしました(笑)。
でも、おかげで監督とハルさんを共有できたと思います。だからこそ今回の続編でも、ほとんど監督と話すこともなかったですし、『新しい何かをやらなきゃ』という意識もなく、現場に入って自然に素直な気持ちでハルさんになれました」。榛名を演じる楽しさは?そう尋ねると子どものようなイタズラっぽい笑みと共にこんな答えが返ってきた。