くらし情報『【インタビュー】“のだめ”“朝ドラ”ブレイクに溺れない、玉木宏「30」の本音』

2016年6月1日 20:00

【インタビュー】“のだめ”“朝ドラ”ブレイクに溺れない、玉木宏「30」の本音

「同年代のライバルが多く、我先に!と少ないパイの取り合い。20代は焦りばかりでした」とふり返る。

心境の変化は30代突入を期に訪れる。「30」という年齢を分水嶺として、玉木さんと並走していた同年代の俳優たちが、それぞれの道を歩み出した。俳優を辞める者もいれば、自らのポジションを確立する者も…。玉木さん自身、30歳を起点に俳優を辞めていた可能性もあったという。それを引き留めたのは、この仕事が持つ“答えなき答えを追求する”面白さだった。「芝居には明確な答えがない分、奥が深い。
これが数学のように単純明快に一つの答えが出てしまうような仕事だったら、僕自身もすぐに辞めていたかもしれない」。

焦りは薄まった。しかしその分、俳優としての自分を客観的に見つめることが増えた。“答えなき答えを追求する”面白さは、実は迷宮と表裏一体。30代後半になると、難しさを感じることも多くなった。「幼少期に思い描いていた夢のステージにいまの自分がいるかというと、そうは思えない。テレビや映画に出演させていただいているけれど、出たら終わりの世界ではない。演技をして結果を残さなければいけないし、責任も生まれる。
煌びやかに見える一方で、経験すればするほど難しさも増える。

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