くらし情報『【インタビュー】声優・島崎信長、“そこに生きている”ことに集中できた『君の名は。』の現場』

2016年8月26日 20:00

【インタビュー】声優・島崎信長、“そこに生きている”ことに集中できた『君の名は。』の現場

というのは、デフォルメされた世界を演じることの多い声優という職業柄、なかなか難しいことのように思えるが、『君の名は。』という作品においては絵の持つ力が大きいため、自然と芝居が引き出されていったと島崎さんは語る。

「なにより、絵がものすごく芝居をしてくれているのが大きいですね。キャラクターの表情や動きで十分伝わっているから、説明を盛るような芝居をする必要がない。そこに生きている人間の生のリアクションとして、突き詰めて考えることができるんですね。その場でのやりとりに集中できるんです。神木さんが演じる瀧がいて、彼と会話する司としての僕がいて。瀧に話しかけられて、反応する。
もうちょっとこの感情を盛ったほうがいいかな? とか、伝えやすくしたほうがいいかな? とか、そういうのを加味せずに、純粋にそこに生きている司という人間が、実際にこう話しかけられたらこう返事するだろうなってところに集中できました。盛る部分や伝える部分は、絵や演出にお任せできる環境だったから、本当にその場に行って会話してきた感じです。そこでの会話や、“そこに生きている”ことに集中できたのが大きいんじゃないかなあ」。

島崎さんが“そこに生きている”ことに集中できたのは、絵の力に加えて、俳優・神木隆之介の力も大きかっただろう。

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