2017年2月11日 16:00
R・ゴズリング&R・クロウ『ナイスガイズ!』に見る70'Sファッションの楽しみ方
それでいて似通ったコーディネートが多く、オシャレなのか無頓着なのか、紙一重といったところか。
一方のマーチは、全てにおいてダメダメでだらしない生活をごまかすためか(?)清潔感あるセットアップで、場面によってパターンも様々。パリっとしたスーツの着こなしだけでなく、大ケガした腕のギブス(ヒーリーにやられた)が通るよう袖に切り込みを入れたり、スーツがよれよれになったりとコミカルで細かな変化も楽しめる。2人ともアロハシャツを粋に着こなすところはさすが。
さらに注目は、昨年末発表された英「GLAMOUR」誌による恒例の「セクシーな男100人」の第8位に輝いたマット・ボマーが演じる、最凶の殺し屋“ジョン・ボーイ”。常に3ボタンのスリーピース・スーツという、フォーマルなスタイルでその冷酷さを引き立てる。「ホワイトカラー」や『マジック・マイク』で知られるマットが、前髪を下ろしている姿はファンには新鮮かもしれない。一方の女性陣は、70年代後半はファッション・アイコンだったジェーン・バーキンの影響でジーンズを履く女性が増えた時代。
好奇心いっぱいのホリーも、ベルボトムのジーンズやオーバーオール、刺しゅう入りのGジャンなど当時のティーンズカジュアルの流行を体現。