ニコール・キッドマン、実生活ともリンク!? 養子を迎えた母の秘密を告白『LION』
そんな状況の中、自暴自棄な生活をする弟マントッシュを心配するあまり、スーが体調を崩したとの知らせを受け、彼女の元を訪れるサルー。家族の心が離れ離れになっていることを心配するスーに、サルーは「ママに本当の子が居れば…」と漏らし、“過去を背負った”自分たちを養子に引き取ったことを嘆くが、スーは「子は持てたのよ」と切り出す。
困惑するサルーを前に、「でも産まずに、2人の養子をもらおうと夫婦で決めたの、あなたたち2人を家族にして生きていこうと」と涙を見せながら、息子にいままで隠していた真実を優しく語りかける。実子を持つという選択をせず、「恵まれない子たちを助けることには意義がある」と告げるスーに、驚きを隠せないサルー。しかし、スーは「私の生きる道はこれしかなかった」と愛する子どもたちを最優先する姿を見せるのだ。
実生活でも2人の養子を迎えているニコール。このサルーとの対話の場面は、演技を越えた説得力のある告白が胸を打つ感涙必至のシーン。4度目のオスカーノミネートを果たしたニコールの、深い母の愛を感じさせる1シーンとなっている。
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』はTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開中。