2017年5月5日 17:30
「おうちデート」で観たい! ファッションや音楽も楽しめるオススメ恋愛映画
アニーもそんな関係に窮屈感を覚えずにはいられなくなり、やがて2人の関係には溝が…。
複雑で、時には痛みを伴うけれども、なぜ人を愛さずにはいられないのか?そんなテーマが描かれた本作。脱構築されたストーリー(アレンが直接‘こちら側’に語りかけたり、バラバラになった時間軸を使って都合の良いように説明したり、関係の無い街の人に突然話しかけ、インタビューを取るなど)が、主人公のシニカルな人生観や性格などが、幸せな記憶や細かく散りばめられたジョークと程よく混ざり合い、ふくらむことで、本来ニューヨークチーズケーキのように胸焼けしそうなへヴィーなテーマも、サンドウィッチをつまむような感覚で観ることができる。
また、ファッションや音楽も楽しめる本作。60年代N.Y.のトラディショナルなアイビールックからテニスファッション、さらには西海岸のヒッピーファッションまで登場するD・キートンの着こなしは要チェック!中でもべストやタイ、ツイードのブレザーなどメンズの服をさらりと着こなしたアニーのファッションは、当時「アニー・ホール・ルック」と呼ばれるほどアイコニック的な人気を誇り、独立したジェンダーを感じさせるアニーのリベラルさが体現された“シティガール”なスタイルは、いまでもマネしたい着こなし。