くらし情報『【シネマカフェ的海外ドラマvol.366】豪華女優陣の演技をドラマでたっぷりと堪能!「ビッグ・リトル・ライズ」』

2017年6月1日 21:00

【シネマカフェ的海外ドラマvol.366】豪華女優陣の演技をドラマでたっぷりと堪能!「ビッグ・リトル・ライズ」

そんな彼女たちのドラマを描き上げたのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ。リース・ウィザースプーンとは『わたしに会うまでの1600キロ』で組んでいるヴァレが全7話すべてを監督し、美しくもどこか滑稽で、ときにエモーショナル、ときに思わせぶりな映像世界へと導きます。ちなみに、『わたしに会うまでの1600キロ』でリースの母親を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたローラ・ダーンも小学生の娘を持つ母親役で出演。ジャン=マルク・ヴァレ組の再集結とも言えます。1人の監督が全話を手掛けた作品と言えば、スサンネ・ビアの「ナイト・マネジャー」やキャリー・ジョージ・フクナガの「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」などが記憶に新しいところ。冒頭で触れた「エンジェルス・イン・アメリカ」も、故マイク・ニコルズが全6話の監督を務めています。監督にとって、映画は2時間で描きたいものを描く手段、ドラマは長い時間をかけて描きたいものを描く手段。彼らのように、描きたい物語を数時間、あるいはそれ以上をかけたドラマとしてたっぷりしっかり描く監督は、今後も増えてくるのではないでしょうか。


(text:Hikaru Watanabe)

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