2017年8月27日 16:00
ジム・ジャームッシュが贈る、伝説のバンドへのラブレター『ギミー・デンジャー』
とジャームッシュ。
「それからコラージュのような映画のスタイルにした理由は、何かしら『ストゥージズ』の音楽に近いものを作りたいと思ったから。ワイルドで、とっ散らかっていて、ファニーでエモーショナルで、強烈で心に刺さるような。そういう映画にすることは決して生易しいことではなかったけれど、ベストを尽くしたつもりだよ」と、自信たっぷり。
映画の中には、未発表の映像も数多く含まれている。「『ストゥージズ』に関する素材というのはとても限られたものであり、しかもそれらはファンにとってはすでに馴染みの、よく知られたものばかりだった。だからプロデューサーのカーター・ローガンや、もちろんジム(ジェームズ・ニューエル・オスターバーグ・ジュニア/イギー・ポップの本名)自身が協力してくれて、いろいろな知人にあたって、あらゆるものをかき集めた。だから、映画には当時のテレビ・コマーシャルやニュース映像や、『ストゥージズ』のたくさんの写真や未発表のフッテージなどが使用されている」と明かす。
「それらを編集のアフォンソ・ゴンサルヴェとアダム・カーニッツが巧みに構成してくれたんだ。もっともこれらの権利を得るのにほとんど1年かそれ以上掛かった。