2017年10月10日 20:30
【イマ旬!ハリレポ】“それ”が待ち遠しい!ホラー映画『IT』全米大ヒットの秘密
■ストーリーのヒントになっている恐ろしい実話の知名度
1972年から1978年の間に米国イリノイ州で33人の少年たちから命を奪い、世界中をショックに陥れた連続殺人鬼ジョン・ウェイン・ゲイシー。この男がピエロの格好をして子どもたちのパーティーや福祉施設を訪れていたこと、獄中でも四六時中ピエロの絵を描いていたことから、この連続殺人事件をきっかけにピエロが不気味の代名詞となった。
キングが描いた悪魔ピエロのペニーワイズは、この連続殺人鬼ゲイシーをモデルにしたキャラクターであることがよく知られており、実話の存在がペニーワイズの不気味さを増幅している。また、この事件を知らない若い世代や幼い子どもたちにしても、大人のリアクションやホラー映画の影響からか、往往にしてピエロは「気味が悪い」という意識があり、ピエロ自体が恐怖映画にはもってこいのキャラとなっている。
■ヒット番組の現代版リメイク
本作は1990年全米放映され大ヒットしたTVミニシリーズのリメイク。ミニシリーズは、子ども時代と大人になってからの前後編から構成され(劇場版もこれにならう予定)、当時TVシットコムで大人気だった俳優、故ジョン・リッターや、映画『スーパーマン3』でスーパーマンの恋人を演じて当時人気の女優アネット・オトゥール、そしてペニーワイズには『ロッキー・ホラー・ショー』でお馴染みのティム・カリーと、当時有名なスターが顔を揃えたことでも話題となった。