2017年10月19日 18:25
【インタビュー】「時代を読まない」マーケティング! 人気脚本家・古沢良太が見据えるクリエイターの未来
物語は人気卓球選手と交際するも浮気され、傷心で田舎に戻った多満子と元ボクサーだが妻と娘に見捨てられた萩原の恋を軸に展開。“ロマンティック・コメディ”と銘打つが、少女漫画原作でもなく、オリジナル脚本による30代の女優、俳優をメインに据えたロマコメという時点で、いまの日本映画にはなかなかない企画である。
「僕自身は、自分がとにかく作ってみたいものを面白いと思う気持ちに忠実に描くことを大事にしてるし、あまり『いまの映画界で…』ということは考えてない。でも、こういうタイプのロマンティック・コメディがいま、あまりないのは確かですね。だからやりたくなるのかな(笑)?僕はだいたい、“逆マーケティング”なんですよ。『そんなのウケない』って言われると、やりたくなる(笑)」。
』(C)2017『ミックス。』製作委員会" src="/imgs/zoom/350859.jpg" class="inbody-img">
本作を執筆する上で念頭にあった作品、影響を受けた作品として挙げたのは『恋人たちの予感』『ブリジット・ジョーンズの日記』、そして『ロッキー』。
「やっぱり時代じゃなく、普遍的に誰もが好きなものを作りたい。だからそういう作品に影響を受けてるんですね」。
“コメディ”を謳う以上、笑いは必須であるわけだが、古沢さん自身は「笑いは基本的にそこまで意識していない」