2017年12月28日 16:30
【シネマ羅針盤】いろんなことがありました…2017年映画10大ニュース<前編>
という議論が巻き起こり、映画祭の期間中には、ボイコットや上映妨害といった憂き目にあった。
一方、Netflixは今年に入り、ブラッド・ピット主演の戦争ドラマ『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』、ウィル・スミス主演のSFアクション大作『ブライト』といったA級スター投入の話題作を次々配信。両作品とも主演俳優を来日させたジャパンプレミアを実施する力の入れようだ。ひとつ言えるのは、プロデューサーや監督、俳優にとって、クリエイティブな自由を保障するNetflixの姿勢(&潤沢な資金)が魅力的だということ。逆に言えば、既存のスタジオでの映画製作が、どんどん窮屈になっているのも事実なのだろう。
★今年も続々、“ちょっとヘン”な邦題問題
20世紀フォックス映画は6月9日、配給を手がける『ドリーム 私たちのアポロ計画』(原題:Hidden Figures)の邦題を『ドリーム』に変更すると発表した。映画がマーキュリー計画を扱っており、「アポロ計画」という副題が内容に即していないと批判が寄せられたため。当初は、「宇宙開発を描く映画」だと印象付ける目的があったようだが、さすがに飛躍が過ぎたと言わざるを得ない。