くらし情報『熱烈ファン多数!天才監督ウェス・アンダーソンの作品世界に惹かれる理由』

2018年5月24日 12:45

熱烈ファン多数!天才監督ウェス・アンダーソンの作品世界に惹かれる理由

彼らの挙動も、放つ言葉も、悩ましいほど絶妙に生まれる間もどこかユーモラスで、ビター&スウィートな展開を駆け抜ける姿がやはり愛おしい。そんな登場人物たちの心情と向き合うかのような真正面のショットにも、追いかけるカメラワークにも愛がにじんでいる。時折見られるカートゥーン風の描写も愛くるしさに拍車をかけてきて、どのシーンを見てもときめきが止まらない。

掲げられるテーマ、展開するストーリーは様々だが、キーワードの1つは“旅と冒険”。成長という名の心の旅、人生と向き合うまでの旅、大海原を駆ける旅、列車で行く旅、戦いの旅、プチ家出の旅、謎を巡る旅など、ウェス・アンダーソン作品の主人公たちはそれぞれの“旅と冒険”を繰り広げる。

そして、ほっこりさせたり、やるせない気持ちにさせたり。パーソナルな題材もあれば、時代や社会を映し出す内容も見られるが、観る者にとっての大切な1本、忘れられない1本になるのはどれも一緒だ。

■最新作『犬ヶ島』はウェス・アンダーソンのネクストレベル

最新作の『犬ヶ島』は、そんなウェス・アンダーソン作品のネクストレベルを感じられる作品でもある。
日本画を意識したという都会の街並み、ラーメン屋の内装の一部に使われる水玉模様、交換留学生の下宿先のおばさんが髪の毛に巻いたカーラーのお花など、“らしい”要素は随所に見られるが、その一方、主な舞台となる犬ヶ島はゴミを廃棄する荒地で、カラフルさとはかけ離れたブラウンの世界。

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