くらし情報『【インタビュー】脚本家・徳尾浩司が「おっさんずラブ」ロスに捧ぐ――最終回「書くのを悩んだ」セリフとは?<後編>』

2018年6月3日 12:15

【インタビュー】脚本家・徳尾浩司が「おっさんずラブ」ロスに捧ぐ――最終回「書くのを悩んだ」セリフとは?<後編>

ただ「結婚してください」と春田が言うことによって、本当に完結だと思える台詞になってしまうから、迷っていたんです。だって、言わなくてもふたりの関係は恋人としてのゴールとしては揺らがないので。

だから、貴島(彩理)プロデューサーに「もし仮に人気が出て続編となったときに、この台詞を言うと、終わっちゃう気がするから言わせないほうがいいかな?」と相談したら、「言いましょう!終わらせていいんです。続きなんて作ろうと思えば、いくらでもできるんだから。中途半端なことをしないで、終わらせましょう!」と言われた。貴島さん、格好いいなあ…って(笑)。

――(笑)。

僕はひよっていたんですよね。
「続きがあるかもね」と皆さんがうわさをするような、含みを持たせる終わりにしようかと悩んだので。でも背中を押してもらったおかげで、安心して台詞を書き上げました。

――しかし、いまの徳尾さんのお話があったことでOLロスの視聴者もやや安心するかもしれません。「まだ続きがいつか見られるのかも」と。

ああ、そうですかね?きちんと7話で終わる美学を優先したというか。僕も貴島さんも中途半端で終わるドラマが嫌なのは共通していたんですよね。

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