2019年7月12日 17:30
【ネタバレあり】“指パッチン組”のその後…そしてミステリオという“ヒーロー”の存在『スパイダーマン:FFH』の魅力に迫る
ミステリオことベックは、『シビル・ウォー』に登場したAR技術「BARF」の開発者でありながら、そのサイコぶりからトニーに解雇され、逆恨みしていたのだ。ピーターの若さと優しさにつけ込んでトニーの形見“イーディス”まで手に入れ、狡猾で卑怯なイリュージョンでさらに彼を苦しめていく。
サム・ライミ監督の『スパイダーマン』のとき、トビー・マグワイアの代役候補として名前が上がったジェイクだが、結果的に今回のマッドなヴィランを演じてくれて大正解。ハリウッド映画のメイキングでよく目にするパフォーマンスキャプチャーのスーツ姿で、「人は信じたいものを信じる」と真顔で言い放つ彼は観る者にも大きな問いを投げかける。
MCUはこうした現実世界の問題を盛り込んでくるのが、特にうまい。物事のリアリティと“遠く離れてしまった”世界の生き方が、次のフェーズのテーマの1つになるのかもしれない。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は全国にて公開中。
(text:Reiko Uehara)
■関連作品:
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 2019年夏、全国にて公開予定
「MIU404」メンバーも『ラストマイル』出演「胸熱」「楽しみすぎる」歓喜の声続々