2019年8月9日 12:00
【インタビュー】映画なの? CMなの?新たな映像表現“ブランデッドムービー”の可能性
実は2人とも静岡県島田市出身で、同じ中学、高校を卒業しているのだとか!「不思議なご縁を感じます」(別所さん)
――ブランデッドムービーの需要が高まっている理由や背景を、どのように分析していますか?
別所:現在、数多くの企業が、課題解決に向き合っている状況だと思うんですね。具体的には、何かを誰かに届けるという意味で、「この商品はこんなにすごいんだ!」ってスペックを語っても伝わらなくなってしまった。ツールの発達によって、「そもそも、どう伝えたらいいの?」という問題もある。そこで顧客が「自分にとって、親近感がある」「自分には遠い存在だけど、あこがれる」と思えるような、人とサービスを結びつける“ストーリー”が求められているんです。
いまはSNSを中心にしたクチコミの時代。「あれ、知ってる?」「これ、どう思う?」というコミュニケーションの出発点として、ブランデッドムービーがとても有効なんです。もちろん、タブレットやスマートフォンなど、ブランデッドムービーを含めたショートフィルムを視聴するデバイスが普及したことも大きい。映画祭を始めた1999年からの積み重ねで、これは強く感じますね。
――まだ、生まれて間もないブランデッドムービーですが、その分、さまざまな可能性を秘めていると言えますよね。