くらし情報『坂本龍一「とてもノスタルジック」29歳新人監督の遺作『象は静かに座っている』公開決定』

2019年8月21日 14:00

坂本龍一「とてもノスタルジック」29歳新人監督の遺作『象は静かに座っている』公開決定

その暗いけれど、甘く懐かしいトーンが好きだ。それは音楽からも来ていると思う。歪んだギターを中心に、昔聴いたことのあるチープなシンセのシンプルな絡み。20歳台の若い監督が作ったのに、とてもノスタルジックだ。好きな映画だ。29歳で自殺した監督、胡波(フー・ボー)の映画を、たくさん観たかった。

タル・ベーラ(映画監督)
私の“生徒”であり、私の友、私の家族である君がいないことを残念に思う。何百人もの中国人監督が私と働きたいと出願してきたが、彼に会い、すぐに心が決まった。
一切の迷いもなく!
彼は気品に溢れ、共に素晴らしい仕事をすることができた。
彼の目には並々ならぬ、強い個性が表れていた。
クソ!彼をちゃんと守れなかったことに、私は責任を感じている。残念でならない。
彼は、両方の端から彼というろうそくを燃やしていたのだ。今ここにあるすべてを手に入れようとした。
私たちは彼を失ったが、彼の映画は永遠に私たちと共にある。
フー・ボーの映画を迎えてください。
そして私と同じように彼を愛してください。

市山尚三(東京フィルメックス・ディレクター)
『象は静かに座っている』は次々と新たな才能が登場しつつある近年の中国映画の中でも稀有な傑作である。

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