2019年9月6日 07:45
【インタビュー】草なぎ剛、芝居の技術より大切なこと「常に自分と向き合う」
たぶん演技って、何も考えなくてもいいんですよ。こだわりを持っていると、むしろ僕はできなくなっちゃうんです。現場に行けば監督いるし、共演者もいる。セットや小道具があって、『こういう世界観だな』と思ってやるのが好きです」。
アイデアやアドリブも「回っているときに生まれる」。そして「役者じゃないんで、もともと」と語る。
「いろんなことをやってきました。コンサートもそうだし、ステージに立つこと、歌うことも、バラエティーもそうだし。
役者1本で、子役からやってきているのであれば、ちゃんと作るようなお芝居になるかもしれないけど、そういう環境で育ってきてないので。それこそ『ユーたち、やっちゃいなよ』とステージに上げられる環境で育ってきて、そっちが当たり前なんです」。
瞬間瞬間に反応、反射していくことで「予想だにしなかった自分に会えたり、本番中、相手に対してこんな感情を持っているんだという発見ある。もちろんリスクはありますよ。自分の中から出なければ、つまんないものになっちゃう。すごいリスクはあるけど、僕はその方が好きです」。
歳を重ねたからこそ受け入れられたもの
草なぎさんが現場で作り上げていった小鉄からは、子どもの気持ちと親の気持ち、両方が伝わってくる。