2019年9月19日 07:45
【インタビュー】池松壮亮の“俳優道”「コップ1杯の達成感と共に進んでいく」
「でも、22歳で演じられたとして、そのときにはないものが、いまの僕が演じた宮本にはあると信じたい。余計なことまで知ったうえでやったほうがよかったのか、知識量がない状態でやったほうがよかったのか。それは分からない。いまは宮本をやると体が痛いけど、当時なら平気だったかもしれない(笑)。それも分かりませんけど」。
どんなにやり切っても達成感は同じ「そうやって進んでいく」
「どうしたって、俳優は受け仕事」と言う池松さんは、“俳優・池松壮亮”を1本の線上で語ることを嫌うかもしれない。けれど、近年の主演作だけに目を向けても『夜空はいつでも最高密度の青色だ』があり、『君が君で君だ』があり、『斬、』があり、『宮本から君へ』があり…。太くて濃い線の先にあるものに目を向けたくもなる。
「う~ん、月9ですかね(笑)?それは冗談として、“停滞してたまるか”という気持ちは常にあります。ただ、数年先に『宮本から君へ』があると思ってやってきたわけではなく、1つ1つやって来た先にあっただけで。それはどの作品も同じ。あえて語弊のある言い方をするなら、あまり期待されると困るかも(笑)」。
燃え尽き症候群になることは?こう訊くと、「なりますよ」