くらし情報『29歳で世を去った新人監督の奇跡の映画、主演は中国映画界の期待の星』

2019年10月28日 10:00

29歳で世を去った新人監督の奇跡の映画、主演は中国映画界の期待の星

急速な経済発展を遂げた中国。その“副作用”のような、利己主義的で殺伐とした社会に居場所を見つけられない人の孤独を、没入感を観客に与えることで長尺を感じさせずに見せ切ります。

頑固一徹、遅咲きの実力派

まずはチンピラたちの兄貴分チェンを演じているチャン・ユーから紹介します。1982年生まれの37歳。本作のあとに出演した大ヒット映画『ニセ薬じゃない!』(2018)で白血病を患う青年を演じ、観客の涙を絞ってブレイクした遅咲きの実力派です。

ワイルド系の容貌ですが、すだれ前髪からのぞく優しい目が印象的。中国・貴州省の貴州大学芸術学院で演技を学び、しばらく地元の劇団で活動したあと北京に出てきますが、10年近く暮らし向きは厳しかった様子。というのも、頑固一徹、お金がなくても、気に入った作品にしか出演しないスタンスを貫いたためで、弁当の配達などをしながら食いつないでいました。
『象は静かに座っている』は、そんなチャン・ユーが脚本を読んで気に入り、契約書にギャラが書かれていなかったにも関わらず出演を決めた作品でした(後に3000元が支払われたらしい)。

『ニセ薬じゃない!』への出演でオファーが増えてからも、こだわりの強さは相変わらず。

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