2019年10月30日 08:00
【インタビュー】「一生残るデザインを」韓国屈指のデザイナー陣が語る映画ポスターの在り方
という。とはいえ「スタジオでがっつりとセットして、広告撮影のように撮る」のが主流だったのは、2000年代初めころまで。
「最近では撮影現場で撮影された場面写真を活用することが多くなり、撮影現場のスチール担当カメラマンがいる場合は、『こんな写真がほしい』とリクエストをかけたり、試案を組んで送ったりもします。企画を立ててポスター撮影を行うようなことは、最近、減った気がしますね」。
「場合によっては、映画本編の一場面をキャプチャーして使う場合もあります。それでも活用する素材がなかったら、小道具を買って撮影をしたり、絵を描いて進行したり、有料イメージを購入して進行したりもしました。映画『あん』の場合は、どら焼きを買ってきて撮影し、その素材を活用して制作しました」という。
さらに、映画のジャンルによっても進め方は異なる。
「<恋愛>のようなジャンルは、登場人物(俳優)が多く、演出しないといい感じの写真が撮れないし、俳優たちが現場に集まっていることも多くないので、あらかじめ、ポスター撮影日を設け、事前準備を行ってからポスター撮映に挑んで制作します。また、<アクション>や<ホラー>のようなジャンルは、なるべく現場で撮影を行い、ポスター制作に活用します。