2019年11月6日 12:30
【インタビュー】ウィレム・デフォーと芝居の45年「役になる それこそが美しい瞬間」
それが映画の力であり、観客は体験を共有することでつながる。ただし、力の恩恵を受ける努力は観客がしなくてはならない。映画館での鑑賞は、思うほど受け身の行為ではないと思う」。
出演作にまつわるとっておきのエピソードも
お気に入りの映画を挙げてもらおうとすると、「1本に絞るのは得意じゃなくて」と申し訳なさそうな顔に。「その代わり、とっておきの話をしよう」と言い、こんなエピソードを聞かせてくれた。
「新作の『ザ・ライトハウス(原題)』が来月から全米で公開されるのだけど(※インタビュー実施は9月)、出演した理由は、映画館で上映されていた1本の作品にどうしようもなく惹かれたから。映画館の前を歩いているとき、全く知らない作品になぜか興味が湧き、翌日に戻ってきて観たんだ。それがロバート・エガースの『ウィッチ』。
観終わった後、僕は『監督に会わなくては!』と思い、連絡を取り、意気投合し、一緒に作品を撮ることになった。これぞ、映画の力だね。ちょっといい話だろう?(笑)」。
(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)
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