2019年11月24日 16:00
スーパーモデル女優レティシア・カスタ「この素晴らしい女性を内面に宿らせたい」
本作と同日公開となる『パリの恋人たち』では、リリー=ローズ・デップの恋敵役を印象的な演技で魅せている。
脚本を読んで初めてシュヴァルについて知ったというレティシアは、「彼の創造性、粘り強さ、愛、直感…すべてに驚愕しました」と明かす。40年近い歳月をシュヴァルに寄り添った愛に満ちた女性フィロメーヌを演じるにあたり、「私は誇張せずに、この素晴らしい女性を内面に宿らせたいと思いました。特にこだわったのは、無条件で変わることのない、途方もないほどの夫への愛を表現することでした。体つきや腕が太くなっても夫を見つめるまなざしは変わらないのです」と話している。
あからさまな表現を避けるため、少しずつ見た目を変化させるようメイクや衣装にもこだわったという。普段は「田舎の素朴な女性」というイメージからは遠い役柄を演じることが多いレティシアだが、実は農場の隣で育ったという自身の「根っからの田舎者らしさ」を表現できる機会を喜んだ。「多くの芸術家の妻がそうであるように、フィロメーヌもシュヴァルの中に誰も気づかなかった光や才能を感じているのです。
ただ夫に服従しているのではありません。美しい心を持ち、理想主義で、楽観的で、信じたいものを頑なに信じる女性です。