くらし情報『宮沢氷魚『his』の役作りを名作から学ぶ…「人を深く愛してしまったときの、危うさや醜さ」』

宮沢氷魚『his』の役作りを名作から学ぶ…「人を深く愛してしまったときの、危うさや醜さ」

Photo by cinemacafe.net

『愛がなんだ』の今泉力哉監督最新作『his』にて映画初主演を務めた宮沢氷魚が、本作の主人公を演じるにあたり、男性同士の恋愛を描いた傑作『ブエノスアイレス』(’97)と『ブロークバック・マウンテン』(’05)を役作りの参考にしたと明かした。

宮沢さんは、海外と日本におけるLGBTQをとりまく環境の違いを目の当たりにしたことが、出演のきっかけになったという。

「幼稚園から高校までインターナショナル・スクールに行って通っていて、男子校で先輩にも後輩にもゲイやバイセクシャルの人が当たり前にいましたし、アメリカにいたときもみんなオープンに公表していました。でもいざ日本の社会に出てみたらその認識というか受け入れ方がまるで違ってショックでした」と宮沢さん。「だからこそ、何らかの形でLGBTQの認知度を上げたいと思っていたので、この企画のお話をいただいた段階ですぐにやらせてくださいと言いました」。

周囲にゲイと知られることを恐れ、東京を離れて田舎暮らしを選ぶ主人公・井川迅を演じるにあたり、宮沢さんが参考にしたのが『ブエノスアイレス』と『ブローバック・マウンテン』。

アルゼンチンの雄大な自然のもと、トニー・レオンとレスリー・チャンが離れては寄り添い、また離れるカップルを演じ、監督ウォン・カーウァイが第50回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した『ブエノスアイレス』。

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