O型ボケ役の料理人? 堺雅人「おにぎりに関して、自分の隠れた才能を発見しました」
と誇らしげ。一方で「“あおり”と呼ばれる中華鍋を振る動作が難しかったです。コツは…自分の家のキッチンではやらないこと!汚してもいいや、と思えるほかの人の家のキッチンで大胆にやることですね(笑)」とおどけたような表情を見せる。
さらに、この作品に出演し、料理人という他人をもてなすことを生業とする人間を演じて得た、意外な悟りとは…?
「まず、僕にはもてなすということが無理だと分かりました(笑)。『ありがとう』と言われるでもなく、他人の喜ぶ顔を楽しみに仕事をするということに対し、すごいなと思いつつ、僕には出来ない。自分がやっている俳優というのは“踊らされる”側の人間。料理を作る方ではなく、おいしそうにご飯を食べる方なんですね」。
こうした意識は「オファーを受けた際に、出演を決める自分の中での基準やきっかけは?」という質問に対する答えにも表れている。
「(基準は)ないです。基本的に選ばないですね。『これをやると面白いと思うんですよ』と声を掛けていただけるなら、そこに乗ってみたいって思うんです。僕の知らない人や面白いことがいろいろある。それを知ってみたいですね。これからやってみたい役?それもないです。